世界を巡る写真家が世界の地域を紹介する新企画 第1弾は韓国釜山

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私たちの暮らしやビジネスは、地球という舞台の上で展開されている。その地球がどれほど多様で美しいかを知ることは、地球の持続可能性を考える第一歩ではないか。本連載では、雑誌「環境ビジネス」で撮影を担当する写真家のうちの一人に、写真家として世界を旅する中で出会った風景や文化を紹介してもらい、読者の方には「環境」や「未来」に思いをはせるきっかけとしていただきたい。第1回は韓国・釡山の甘川文化村を紹介する。文・写真は空良野 鈴氏。

韓国・釜山甘川文化村

ソウルに次ぐ韓国の第2の都市・釡山を代表する観光スポットである「甘川文化村(カムチョンムナマウル)」はもともと、1950年に始まった朝鮮戦争の際、甘川村にやって来た避難民たちが、斜面を切り開いて住居を構えてできた集落。

2009年に「村美術プロジェクト」対象地域に選出され、住民や学生、芸術家が村の景観を整備し、釡山を代表する観光スポットとして生まれ変わった。今ではカラフルな建物や壁、街中にはオブジェなどが並ぶアートの村として有名で、「韓国のマチュピチュ」とも呼ばれる。

2023年9月に訪れた甘川文化村。
2023年9月に訪れた甘川文化村。釡山駅から地下鉄で4つ目の土城(トソン)駅から緑色の小さな「マウルバス」に乗って15分ほど登っていくとその村はある。その坂道はなかなか見応えがあって、写真は村の入り口からさらに登ると見える景色。「韓国のマチュピチュ」と呼ばれるだけあって山肌に多くの建物が連なっている
陽が落ちてからの「釡山港国際旅客ターミナル」の夜景。
陽が落ちてからの「釡山港国際旅客ターミナル」の夜景。フェリーが発着する海の玄関口で、九州を中心に日本からの便も多数ある。昼間見て来たかわいらしいカラフルな景色とは変わってしっとり静かな雰囲気。一息つくのにとても心地良く美しい夜景
今回の旅の目的。
今回の旅の目的。村の街並みを一望できる場所に絵本『星の王子さま』をモチーフにしたオブジェが立っている。村を眺める王子さまと砂漠のキツネだ。記念写真は一人と一匹の間に座ってこちらを向くか、少し迷って後ろ向きに彼らと同じ方向を向いて並んでみた
村おこしで始めたというカラフルなペイントがあちこちにある。
村おこしで始めたというカラフルなペイントがあちこちにある。カラフルに彩られた建物や、イラストやオブジェが所せましとあって、よく見ると小さな所にも工夫があったりして、村全体がテーマパークのよう。道は細い階段、坂道、路地が入り組んでいる
「甘川文化村」入り口でバスを降りてお土産屋さんが並ぶ道の、広いほうを選んで歩き始めると、最初に出会うオブジェ。
「甘川文化村」入り口でバスを降りてお土産屋さんが並ぶ道の、広いほうを選んで歩き始めると、最初に出会うオブジェ。小さな鯉のぼり型をした木の板に様々な絵柄や飾りが施され、引きで見ると巨大な魚が泳いでいるよう
干支別に分かれているガチャガチャ形式のおみくじで自分の干支を選んでハンドルを回すと赤いカプセルが出てくる。
干支別に分かれているガチャガチャ形式のおみくじで自分の干支を選んでハンドルを回すと赤いカプセルが出てくる。赤い台の上に置いて金槌で叩いて開けると、運勢が書かれた紙が入っている。日本円で1回100円ほど
空良野 鈴氏
会計畑と副業カーレーサーからウェディングカメラマンへ。フリーになり分野を広げながら、1から作るウェディングの会社を設立。現在は船旅や登山をしながら、空や風景、猫、花を撮影しつつ、新たな分野を開拓中。

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