環境先進国との呼び声も高いドイツ。環境に対する意識は国民レベルにまで強く浸透しているといわれる。
環境ビジネス編集部は2月19日、ドイツ経済・気候保護省の政務次官(日本でいう経済産業省の副大臣)として、エネルギー政策(熱・水素および効率・電力)・気候保護の担当を務めたシュテファン・ヴェンツェル氏にドイツの気候危機対策の評価や、エネルギー分野において日本企業と協業していきたい点について話を聞いた(本記事は後編)。
「脱原発は正しかったのか ドイツ経済・気候保護省の政務次官に聞く」

日本と協業したい分野は
――今後、エネルギー分野において、日本企業とどういった点で協業していきたいでしょうか。
何よりも協力を進めたいのは水素です。

日本は水素戦略を作った最初の国なので、この分野ではぜひ協力したいと考えています。もうひとつは、洋上風力発電です。
日本とドイツは、5年前に「日独エネルギーパートナーシップ」を結んでいます。世界的な地政学上の状況をみると、我々は日本というパートナーを持つことができて非常にうれしいですし、こういったエネルギーパートナーシップがあってよかったです。これをさらに推進したいと考えています。