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環境用語集

CCS(Carbon Capture and Storage)【しーしーえす】

「カライド酸素燃焼プロジェクト」で採用された最新型のCCS技術

日豪官民共同プロジェクト「カライド酸素燃焼プロジェクト」で採用された最新型のCCS技術
CO2排出をほぼゼロにできる

CCS=炭素隔離貯留技術

火力発電所や製鉄所などの大規模CO2発生源において、CO2濃度の高い排ガスからCO2を回収し、地中や海中に貯留する技術。

CO2を回収する技術には、固体吸着剤に吸着させる(物理吸着法)、吸収液に溶解させる(化学吸収法)、CO2だけが透過する膜で選り分ける(メンブレンフィルタ法)、極低温で液化して沸点の違いを利用して分離する(深冷分離法)、の大きく4種類がある。

集められたCO2は、地中(地中貯留)、海底(海底貯留)、海水に溶かす(中層溶解)、といった形で大気へ出て行かないように貯留される。地中貯留では、高圧にも耐えられる強固な構造を持つ帯水層などの地層へ圧力をかけてCO2を押し込む。

特に油田や天然ガス田は、もともと原油や天然ガスを高圧で長期間貯蔵していた場所のためCO2貯留場所として適していることに加えて、CO2圧入により内部の原油や天然ガスを押し出し原油や天然ガス生産量の増加が期待できることから、現在進められているCO2回収・貯留プロジェクトではこれらに貯蔵する方式を採用していることが多い。なお、この方式は「石油増進回収法(Enhanced Oil Recovery, EOR)」と呼ばれ、「CCS-EOR」とつなげて使われることもある。

CCSの実用化に向けて各地で実証実験が行われており、北海道苫小牧では2012年度から出光興産・北海道製油所の水素製造装置から発生する排ガスからCO2を分離回収、苫小牧港の港湾区域内の海底下へ圧入する計画が進んでいる。

また、2014年4月、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、気温上昇を産業革命前に比べて2℃未満に抑えられる可能性が高い緩和シナリオには、CCSの技術が必要であるとする報告書を公表した。

(国立環境研究所 二酸化炭素を回収して貯留する技術 CCS より引用)

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