環境用語集 人工光型植物工場

人工光型植物工場とは、完全に閉鎖された空間の中で、蛍光灯やLEDなどの人工光で野菜を作るシステム。

人工光型植物工場の利点

  • 気候や天候に関係なく、一年中安定して野菜が作れます。
  • 都市部のビルなど、土のない場所、狭い場所でも多段階システムによりたくさんの野菜が作れます。
  • その野菜にぴったり合った環境で育てられます。
  • 雑草や害虫を防ぐことができ、農薬がいりません。
  • 一般生菌を極めて少なくでき、野菜の劣化を抑えます。
  • 露地栽培よりも早く育てることができ、連作障害もありません。
  • 肥料などを工夫することで、栄養価の高い野菜が作れます。
  • 生産従業者として、高齢者や障害者でも従事できます。

人工光型植物工場のしくみ

人工光型植物工場のほとんどは水耕栽培である。発泡スチロール等のパネルに苗を植え付け、養液に浮かべて栽培する。また、一部で土耕式の植物工場も研究されている。養液は野菜や成長段階に合わせて、最適な成分に調整する。

光源は蛍光灯やLEDを使う。LEDでは色を変えることによって、野菜の成長を早くしたり、特定の栄養素を高めたりする研究も進んでいる。工場内の気温・湿度は、エアコン等で野菜に最適な環境に保たれている。空気清浄機を使用し、菌を極めて少なく抑えている。また、野菜の光合成を促すために、二酸化炭素濃度を高める場合もある。

【参考】
西部ガス、工場跡地を植物工場に 農薬不使用で低カリウムレタスを栽培(2016/5/10)

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