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経産省、風力発電を今冬より電力供給力として計上

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経産省、風力発電を今冬より電力供給力として計上

経済産業省は、風力発電を、今冬から電力需給を検証するときの供給力として、初めて計上することを決めた。風力発電はピーク時に安定的に供給が見込めず、実績も5年に満たないが、再生可能エネルギーの普及に向けて、供給力として評価することにした。

9日に開催された同省の電力需給検証小委員会において合意した。電力会社9社合計による風力発電の設備容量は、2014年1月時点で262.7万kW。このうち、風力発電の発電量として、需要のピーク時に発電した電力量の下位5日平均で堅めに算出し、9.1万kW程度を計上する見通し。

データの集積が少ないところもあり、実績データの集積が5年に満たないところを供給力として評価すべきかについては、今後、検討する。また、将来に向けて引き続き、データの整備や予測手法の高度化に努めつつ、今後風力の導入拡大に伴い、必要に応じて評価手法の見直しも行っていく。

風力発電は最大電力需要発生時にも天候の影響により出力がゼロとなることがあり、ピーク時に安定的に供給力として見込むことができないため、これまで供給力として計上してこなかった。また、前回の委員会では、風力発電の供給力計上にあたっては、利用可能な発電実績データ期間が2~7年間と、水力(30年)や太陽光(20年)と比べ少なく、ピーク時に安定的に見込むことのリスクを懸念する声もあった。

このため、今回の委員会では、1月の発電実績データについて、風力発電と水力発電を比較した資料が提示された。それによると、風力発電は、データのばらつきが大きいものの、下位5日平均値(L5)については、水力発電のL5がいずれも「平均-1σ(標準偏差)」付近であるのに対し、風力発電のL5は「平均-1σ」より下方に位置していた。

これらの評価をもとに、水力発電同様に、今冬より、下位5日平均値評価で計上することとした。1月に供給力が低かった下位5日の平均出力比率を、過去の実績データが把握可能な期間(2~7年間)で平均した値で試算。2013年度冬季の設備量にこの出力比率を乗じて、風力発電の供給力を算出する。

【参考】
経済産業省 - 総合資源エネルギー調査会 基本政策分科会

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