> > 100万台以上の蓄電池を制御・需給調整できるソフトウェア NECが新開発

100万台以上の蓄電池を制御・需給調整できるソフトウェア NECが新開発

記事を保存
100万台以上の蓄電池を制御・需給調整できるソフトウェア NECが新開発

NECは、住宅やビル等に分散して設置された100万台以上におよぶ、多数の蓄電池電気自動車(EV)の蓄電池を制御し、既存の電力系統と同等レベルのリアルタイム需給調整を実現する技術を開発したと発表した。

今回開発したのは、NEC独自の階層協調制御システム(クラウド側の制御と蓄電池側の制御の2階層で構成される制御システム)上で動作する「仮想統合制御ソフトウェア」。本ソフトウェアは、クラウド側から蓄電池の状態を集中管理し、多数の蓄電池をクラウドから充放電制御し、需要側の電力制御(デマンドレスポンス:DR)を行う。これにより、発電所が最短秒以下の単位で電力需給調整を行う「ガバナフリー制御」や「負荷周波数制御」といった、既存の電力系統と同等のリアルタイムな電力需給調整機能を実現する。

この独自のソフトウェア(アルゴリズム)を、クラウド側、需要家の蓄電池側に搭載することで、分散する多数の蓄電池を活用でき、より大容量のリアルタイムDRを用いた電力需給調整が可能となる。

また蓄電池の劣化特性を考慮しながら適切な配分で充放電が可能なため、約2倍となる蓄電池の長寿命化を実現する。さらに本ソフトウェアは、自動デマンドレスポンス(ADR)の最新規格OpenADR2.0bに対応。本規格に対応した多様なエネルギーマネジメントシステムとの連携が可能になり、従来からの工場やビルなどの大口需要家だけでなく、複数の異なるアグリゲータ等が管理する小口需要家、および蓄電池や多様な機器を対象にしたリアルタイムDRが可能になる。

これらの技術により、電力会社・企業・家庭などの多数の蓄電池が連携し、既存の電力系統と同等レベルの電力需給調整が可能な、次世代電力システムの実現に貢献する。

2012年7月に始まった「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」を契機として、今後、太陽光風力などの再生可能エネルギーの大幅な導入拡大が見込まれている。再生可能エネルギーによる発電は天候に依存して発電量が急激に変化するため、導入拡大には、発電所の電力需給バランス調整機能の補強が必要となる。多数の需要家の蓄電池を制御し、電力需給調整を行うリアルタイムDRは、本調整機能を補強する有望な仕組みの一つとなる。

リアルタイムDRでは、再生可能エネルギーの活用時に求められる電力需給バランスの変動に合わせて、需要家の蓄電池の充放電をクラウド上のシステムから自動で制御する。このとき発電所の機能を補強するために、「ガバナフリー制御」や「負荷周波数制御」といった電力需給調整機能の実現が求められてくる。一方、蓄電池は頻繁な充放電を繰り返すと、蓄電池の劣化が早まる可能性が高まるため、蓄電池の劣化スピードを低減しながら、多数の需要家の蓄電池を最適なタイミングで制御する技術が求められる。

NECは社会ソリューション事業を推進しており、その注力領域のひとつとしてスマートエネルギー領域を強化している。今後も、顧客の新たな価値創造と高度な社会インフラの構築に貢献するため、スマートグリッドに適用する新技術の開発を進めていく考えだ。

関連セミナー・イベント情報

関連カテゴリ

プレスリリースを受け付けております

環境ビジネスオンラインでは、皆様からの環境に関する情報をお待ちしています。

新製品・新サービス、研究内容、法令情報、イベント・セミナー、海外の環境ビジネス情報など、お気軽にお寄せ下さい。お送り頂いた内容を、編集部にて拝見いたします。

こちらから、必要事項をご記入ください

Copyright © 2012 日本ビジネス出版. All rights reserved.