> > 「純水素型」燃料電池を動物園に導入 発電時にできた温水はゾウのシャワーに

「純水素型」燃料電池を動物園に導入 発電時にできた温水はゾウのシャワーに

記事を保存
「純水素型」燃料電池を動物園に導入 発電時にできた温水はゾウのシャワーに

東芝燃料電池システム(神奈川県横浜市)は、9日、岩谷産業(東京都港区)などと共同で、次世代型の純水素型燃料電池を山口県周南市内の徳山動物園と周南市地方卸売市場に設置し、21日から実証試験を順次開始すると発表した。

本システムを設置する2施設では、水素によるコジェネレーションシステムで発電した電気を、施設の照明や空調などに利用し、発電の際に作られた温水は、ゾウなどの動物のシャワーや、野菜の洗浄用シャワーなどに利用する予定だ。

周南市地方卸売市場へ供給する水素は、現在建設中のイワタニ水素ステーション山口周南(仮称)から、苛性ソーダの精製時に発生した副生水素を利用する予定。徳山動物園へ供給する水素はいくつかのルートを検討中だ。

本研究開発・実証試験は、山口県が2014年に公募した「平成26年度 やまぐち産業戦略研究開発等補助金」において採択されたもの。岩谷産業のほか、山口リキッドハイドロジェン(大阪府大阪市)、長府工産(山口県下関市)と共同で実施する。

今回設置する純水素型燃料電池の出力は700Wで東芝燃料電池システムが開発した。業界トップシェアを誇る同社製エネファームの開発で培った技術を応用し、世界最高水準の50%超の発電効率を実現した。また、水素をそのまま燃料とするためCO2を全く発生させずに発電できるほか、1~2分という短時間で発電を開始することが可能だという。

本実証実験により2017年までに稼働データを収集するとともに運転方法や適用メリットなどを検証し、さらなる効率化を図る。

システムの主な仕様は、燃料が純水素、発電効率が50%超、耐久性が8万時間、起動時間が1~2分で、自立機能を備える。

なお、同社では、次年度以降の本開発で、燃料電池ユニットの発電効率を55%まで引き上げ、また、貯湯ユニットの補助ボイラーについては、水素燃料に対応したシステムを開発する予定。なお、今回納入する実証システムの貯湯ユニットは、長府製作所製の従来型エネファーム向け貯湯ユニットを使用している。

関連セミナー・イベント情報

関連カテゴリ

プレスリリースを受け付けております

環境ビジネスオンラインでは、皆様からの環境に関する情報をお待ちしています。

新製品・新サービス、研究内容、法令情報、イベント・セミナー、海外の環境ビジネス情報など、お気軽にお寄せ下さい。お送り頂いた内容を、編集部にて拝見いたします。

こちらから、必要事項をご記入ください

Copyright © 2012 日本ビジネス出版. All rights reserved.