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4~5億円もする水素ステーション 建設コスト半減をめざす新研究テーマ7件

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4~5億円もする水素ステーション 建設コスト半減をめざす新研究テーマ7件

NEDOは、2020年以降の燃料電池車(FCV)と水素供給インフラの本格普及に向け、水素ステーションの設置・運用における規制の見直しやコストの削減を目指し、新たな研究開発に着手する。

2013年度から取り組んでいる「水素利用技術研究開発事業」に係る公募を実施し、液化水素ポンプ設置に係るデータの取得や新方式の複合圧力容器蓄圧器の技術開発など、新たに7件のテーマを採択した。事業期間は2017年度までの3年間を予定しており、現在4~5億円とされている水素ステーションの建設コストを今後半減し、水素ステーションのさらなる普及拡大を図る。

設置基準等の規制見直し項目を閣議決定

今年6月には内閣府の規制改革会議の答申を受けて、「液化水素ポンプの設置基準」や「水素スタンド用蓄圧器へのフープラップ式複合圧力容器の使用」等の規制見直し項目が新たに閣議決定された。この見直しによって、水素ステーションの設置・運用コストの低減が進み、普及の促進が期待される。このような背景のもと、NEDOは本事業において、新たな研究開発に取り組む。

今回採択した、主な研究開発内容は下記の通り。

液化水素ポンプ設置の技術基準化に向けたデータ等の取得

液化水素をポンプにより液体のまま昇圧して、送ガス蒸発器で気化・加温して蓄圧器やディスペンサーに水素を圧送するタイプの水素ステーション(液化水素ポンプ昇圧型)は、現行の水素ステーション(圧縮機昇圧型)に比べて、専有面積の省スペース化、および設備コストやランニングコストの低減が期待できる。そこで液化水素ポンプの設置に関する関連法規の整備及び規制の適正化を実現するため、液化水素ポンプ設置の技術基準化に資するデータ等の取得について研究開発を行う。

フープラップ式複合圧力容器蓄圧器などの高圧水素機器・システムに関する技術開発

スチール製ライナーを適用した「フープラップ式複合圧力容器蓄圧器(Type2容器)」は、フルラップ式複合圧力容器蓄圧器(Type3、4容器)に比べて炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の使用量を削減できるため、より安価な蓄圧器の製造が期待される。そこで、スチールの特性を反映した長寿命で低コストな水素ステーション用フープラップ式複合圧力容器蓄圧器の研究開発を行う。

水素ステーション用蓄圧器には、CFRPの巻き方でさまざまな種類がある

水素ステーション用蓄圧器には、CFRPの巻き方でさまざまな種類がある

採択テーマと実施予定先

研究開発項目(1)
FCV及び水素供給インフラの国内規制適正化、国際基準調和・国際標準化に関する研究開発

水素ステーションの設置・運用等における国内規制の適正化、使用可能鋼材の拡大等の国際標準化の研究開発等を行う。また、FCVに関する国際基準調和、国内規制の適正化及び国際標準化の研究開発等を行う。

テーマ名と委託先は下記の通り。

  • 水素ステーションの設置・運用等における規制の適正化に関する研究開発(岩谷産業)
  • 水素ステーションにおける水素ガス品質管理方法の国際標準化に関する研究開発(住化分析センター)

研究開発項目(2)
FCV及び水素ステーション用低コスト機器・システム等に関する研究開発

水素製造・輸送・貯蔵・充填機器及びシステムのコスト低減、高性能化、長寿命化及びメンテナンス性向上のための研究開発を行う。

テーマ名と委託・共同研究・助成予定先は下記の通り。

  • 水素ステーション用Type2スチールライナー複合容器蓄圧器の研究開発(JFEスチール・JFEコンテイナー・三菱レイヨン)
  • 低コストタイプ2複合圧力容器蓄圧器の研究開発(日本製鋼所)
  • 有機ケミカルハイドライド法脱水素設備の水素ステーション用小型化・低コスト化(千代田化工建設
  • 高圧水素機器用ホース等システム部材の研究開発(ブリヂストン・九州大学)
  • 高圧水素複合容器の最適設計に向けた繊維束/樹脂メゾメカニクスを基軸とする理論検討及び実証研究(東京大学・帝人・村田機械)

フープラップ式複合圧力容器とは、ライナーにフープ巻(ライナー胴部に繊維を軸とほぼ直角に巻き付ける方法)のみによりCFRPを巻き付けた容器のこと。フルラップ式複合圧力容器は、ライナーにヘリカル巻(ライナー胴部および鏡部に繊維をらせん状に巻き付ける方法)またはインプレーン巻(ライナー胴部および鏡部に繊維を直線上に巻き付ける方法)によりCFRPを巻き付けた容器。

【参考】
NEDO - 水素ステーション普及拡大に向け新たな研究開発に着手

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