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未利用木材から「熱+電気+CO2+木炭」 野菜栽培で余すことなく利用

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エア・ウォーター(大阪府大阪市)は、エア・ウォーター農園の安曇野菜園敷地内において、野菜栽培用エネルギーの供給を目的に、地域の木質バイオマスを活用するガス化コージェネレーション設備を導入した安曇野エネルギーセンターの稼働を24日より開始した。

これにより、安曇野菜園への温水供給を行うことで栽培におけるエネルギーコストの削減を推進する。また、来年度より、燃焼過程で副生される二酸化炭素を安曇野菜園内のトマトの光合成のために利用していく予定。ガス化後に発生する木炭については、木材チップの乾燥用エネルギーとして利用するとともに、さらに一部は同社のグループ会社であるエア・ウォーター・エコロッカ(長野県長野市)において、リサイクル木材とリサイクルプラスチックの複合材である、環境建材「エコロッカ」の製造原料の一部として活用を検討していく。

なお、このコージェネで同時に得られる電力は、売電することによりエネルギーセンターの運転費用に充当することで持続可能とし、さらには松くい虫の被害を受けた長野県内の未利用木材もチップ化し本センターにて活用していく。

同社は、同センターにおいて、熱、電気、木炭、二酸化炭素など、未利用木材から得た貴重な資源を、余すことなく活用するとともに、究極の循環を生み出す新しいビジネスモデルをスタートすると説明する。この事業を通じて、持続可能な農業事業の推進、森林資源の有効活用を通じた地域振興、さらには地域の安定した雇用創出に貢献していく考えだ。

今回稼働を開始した安曇野バイオマスエネルギーセンターの建築面積は2,109平米(エネルギー棟、チップ工場棟、管理棟)。エネルギー設備として、木質バイオマス・ガス化コージェネレーション設備と木質チップ加工設備を導入した。設備能力は熱出力3,800kW、発電出力1,900kW。使用燃料は未利用材2~3万トン/年(林野庁ガイドラインに基づく由来証明書付)。

エア・ウォーターは、産業ガス・医療用ガス事業から始まり、ケミカル、農業食品、海水産業、物流と、独自の手法で事業領域を広げてきた。エア・ウォーター農園は同社の農業事業を担う農業生産法人。「千歳農場」(北海道千歳市)と「安曇野菜園」(長野県安曇野市)の2つの生産拠点を有する。

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