> > かつて太陽電池を製造していたホンダ、水素ステーションの実証実験に使うのは

かつて太陽電池を製造していたホンダ、水素ステーションの実証実験に使うのは

記事を保存
かつて太陽電池を製造していたホンダ、水素ステーションの実証実験に使うのは

「70MPa スマート水素ステーション」に設置したソーラーフロンティアのCIS薄膜太陽電池

ソーラーフロンティアは9日、ホンダが10月24日より開始した、太陽光エネルギー由来の水素を製造する、充填圧力70MPa(メガパスカル)の小型水素ステーション(東京都江東区)の実証実験に、合計20kWのCIS薄膜太陽電池を提供したと発表した。

CIS薄膜太陽電池によって発電された電力は、高圧水素ガスの製造・供給するためにホンダが独自に開発した高圧水電解システム「Power Creator」の動力源となる役割を担う。ソーラーフロンティア燃料電池車に関する事業に製品を提供するのは今回が初めて。

「Power Creator」は、従来の水素ステーションで主流だった化石燃料から水素を抽出するシステムと異なり、太陽光をはじめとする再生可能エネルギー、地産地消エネルギーで発電した電力と水だけを用いて短時間で低炭素な高圧水素ガスを製造・供給することを可能にした。

このシステムは、主要構成部位がすべてパッケージ化され、約6平米の小型箱に収まっている。圧縮機を使用せずに製造圧力77MPaの水素を24時間で最大2.5kg製造することができ、製造した水素は約18kg貯蔵可能。また、充填圧力を70MPaにすることにより、燃料電池自動車「CLARITY FUEL CELL(クラリティ フューエル セル)」が一充填で約750km走行できる量の水素充填が可能な小型水素ステーションとしている。

かつてホンダが開発していたCIGS薄膜太陽電池

この実証実験は、環境省の「CO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業」のもと、ホンダが進めるもので、太陽光発電由来の水素を製造する「70MPa スマート水素ステーション(70MPa SHS)」の運用効果を実証することを目的としている。実証実験では、70MPa SHSと燃料電池自動車「CLARITY FUEL CELL」、可搬型外部給電器「Power Exporter 9000」を運用することによって、実際の都市環境下でのCO2削減効果と緊急時における移動可能な発電設備としての実用性を検証する。

ソーラーフロンティアは、昭和シェル石油株の100%子会社の太陽電池メーカー。同社が生産・販売するCIS薄膜太陽電池は、主成分に銅・インジウム・セレンの化合物を用いた太陽電池。

ホンダはかつて、銅・インジウム・ガリウム・セレンの化合物を用いた、CIGS薄膜太陽電池を独自に開発し、子会社のホンダソルテックを通じて生産・販売していた。しかし、シリコン価格の下落に伴うシリコン結晶系太陽電池パネルの値下げなど、著しい競争環境の変化を受け事業継続は困難と判断し、2014年4月に、太陽電池製造事業から撤退している。

関連セミナー・イベント情報

関連カテゴリ

プレスリリースを受け付けております

環境ビジネスオンラインでは、皆様からの環境に関する情報をお待ちしています。

新製品・新サービス、研究内容、法令情報、イベント・セミナー、海外の環境ビジネス情報など、お気軽にお寄せ下さい。お送り頂いた内容を、編集部にて拝見いたします。

こちらから、必要事項をご記入ください

Copyright © 2012 日本ビジネス出版. All rights reserved.