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神戸のスタバ、コーヒー豆かす・廃棄物などを固形燃料に加工する実験スタート

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神戸のスタバ、コーヒー豆かす・廃棄物などを固形燃料に加工する実験スタート

神戸市、スターバックス コーヒー ジャパン、近畿大学は産官学連携により、神戸市内の植物由来の廃棄物バイオコークス(バイオ・リサイクル燃料)化し、再生可能エネルギーとして地域で循環利用するための実証実験を12月7日から開始した。

この取組みは、神戸市内のスターバックス店舗から排出されるコーヒー豆かす・カップなどの店舗廃棄物や市内の剪定枝等を原料として、近畿大学が開発した技術を用いて、固形燃料バイオコークスを製造、またその有効利用についての実証実験を行うもの。

具体的には、店舗における最適な廃棄物の分別方法や、効率的な収集運搬システムの検討、バイオマスにその他の廃棄物を混合した場合のバイオコークス製造に係る課題調査、性状分析・燃焼試験、また、それに基づくバイオコークス活用先確保に向けた検討、将来的なごみの削減量、CO2排出抑制効果の検証などを行っていく。実証実験の期間は12月7日~2018年2月28日。

食品廃棄物などの燃料化で地域循環モデル

神戸市では、環境マスタープランにおいて、「環境貢献都市KOBE」の実現を謳い、基本方針のひとつである循環型都市の実現を掲げるとともに、事業系一般廃棄物排出量の削減に取り組んでいる。これまで、食品廃棄物等について、既存の再生処理事業者に一般廃棄物処分業の許可を行い、肥料化・飼料化等による資源化を図ってきた。今後、市内で発生するバイオマス等の地域資源を循環させるモデルの構築を目指す。

このモデルを構築する手段のひとつとして、食品廃棄物や剪定枝・刈草等の植物性廃棄物を資源に変えるバイオコークス化とその利用がある。その実現に向けて同市、ごみの3Rや省エネ、環境配慮型店舗の推進を進めてきたスターバックス、バイオコークスの製造技術を持つ近畿大学が共同して実証実験を実施する。

この実証実験により、バイオマスを地域資源として循環する取組みの実現可能性を検討し、将来的にごみ処理量やCO2排出量の削減を実現するだけでなく、この「地域資源循環モデル」を「見える化」することによって、市民の環境意識の醸成を図っていく。

なお、本事業は、環境省より平成28年度「二酸化炭素排出抑制対策事業等補助金(低炭素型廃棄物処理支援事業)」の採択を受けて実施する。本事業は、地域循環圏の形成、3R事業に取り組む自治体・民間団体を対象に、地域資源の循環利用・低炭素化に資するモデル的な取組みを進めるための実現可能性調査(F/S)および同調査を踏まえた事業化計画の策定に要する経費を補助するもの。

バイオコークスとは

バイオコークスとは、稲わら・もみがら・間伐林・お茶かす・コーヒー豆かす・食品残渣などの「バイオマス(再生可能な、生物由来の有機性資源(化石燃料は除く))」を原料として製造する固形燃料で、近畿大学バイオコークス研究所 所長・教授 井田民男が2005年に開発した。光合成を行う植物資源等を100%原料にしているため、環境にやさしい(CO2排出量ゼロ)次世代エネルギーとして期待されている。

近畿大学は、植物性廃棄物から製造できる世界初の次世代型固形燃料「バイオコークス」を活用して環境負荷低減社会を目指している。今後、ごみのない循環型社会を築くうえで重要となる食品残さや紙だけでなく、プラスチックなども含んだ「複合バイオマス廃棄物」をバイオコークス化することを目指して、都市における様々な廃棄物を燃料として使用する技術開発を進めていく考えだ。

バイオコークス

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