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電気・作物を「W全量買い取り」するソーラーシェアリング事業

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電気・作物を「W全量買い取り」するソーラーシェアリング事業

スマートブルー(静岡県静岡市)は4月18日、農業と発電事業を両立するソーラーシェアリングとして、収穫した作物と発電した電気の両方を全量買い取る「W全量買取事業」を開始したと発表した。

同社はこの事業を開始するにあたり、MOVIMAS(東京都新宿区)と提携し、ソーラーシェアリングにおける営農センシングと再生可能エネルギーに対応したIoT技術を導入した。これは国内初という。

また、トータルプランナー(愛知県名古屋市)とは、営農者には市場での希少価値の高い種苗を無償提供し、収穫後に全量を買い取るスキームの包括業務提携を締結した。

同社は、これらの施策により、再生可能エネルギーによる発電電力の固定価格買取制度による収益が得られると同時に、農作業の手間を減らしながら安定的に農業の生産性を上げることが可能となったと説明している。

今後の取り組みとしては、ソーラーシェアリングの支柱を利用し、簡易的なビニールハウスにした圃場で、年間を通じて安定的に栽培・出荷できる仕組みをパッケージ化し、今秋に提供を開始する予定。

圃場ソリューションの実証事業も同時スタート

またMOVIMASは同日、同事業と並行してIoT技術を活用した、圃場環境の計測とソーラーシェアリングの発電量モニタリングに対応した圃場管理ソリューション「MOVIMAS AGR」の実証事業を開始したと発表した。

このソリューションは、遠隔で圃場の温湿度といった環境計測が可能。また土中水分や肥料濃度を計測し、その値を見て遠隔で灌水や液肥散布を行うこともでき、営農者の負担を軽減することができる。また本実証事業では、希少価値が高く高単価な農作物等の種苗を利用した栽培を行い、収益性を高めることも行う。

また同社は今夏、ソーラーシェアリングと蓄電池の遠隔制御を組み合わせたVPP(バーチャルパワープラント)事業の実証も開始する予定。

MOVIMAS AGRのサービスイメージ

MOVIMAS AGRのサービスイメージ

ソーラーシェアリングの「発電所化」を防ぎたい

スマートブルーは、W全量買取事業を始めた背景として、ソーラーシェアリングでの農業が、就農者の人手不足や販売単価の下落などにより、正しく営農が継続されず農地が放棄され、ただの発電所と化しているという問題を挙げている。

また同社は、今回の事業により、低リスクに、かつ販売先を確保した状態で新規就農者が営農をスタートすることができるようになり、耕作放棄地増加に対して有効な手段となると期待している。

付加価値のある農作物買取で営農を支援

フィンガーライム

フィンガーライム

「W全量買取事業」での栽培対象となるのは、「スーパーフード」「スーパーフルーツ」と呼ばれる農作物。欧米では高単価で販売されている。

トータルプランナーは、海外で売れているが日本のマーケットでは見かけない農作物を、耕作放棄地を活用して栽培・販売する「マルシェ青空」を運営している。

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