> コラム > 温暖化の影響を受ける果樹 適応策で勝ち組産地に
ビジネスに生きる環境知性

温暖化の影響を受ける果樹 適応策で勝ち組産地に

記事を保存

気象変動に対して極めて脆弱な果樹生産

農業は気象への依存度の高い産業であり、温暖化によってすでに大きなインパクトを受けている。水稲では、白未熟粒混入による品質の低下、野菜では生育速度の変動による出荷時期のずれ、畜産では家畜の夏バテや熱中症による生産性の低下などが発生している。

農業の中でも果樹生産はとりわけ温暖化の影響を受けやすく、今年8月に公表された「農林水産省気候変動適応計画」でも、水稲と並んで果樹は重要な作目として取り上げられている。果樹が他の作目に比べて温暖化に脆弱なのは、もともと果樹は気候に対する適応性の幅が狭いためである。海道から沖縄まで広がっているのに対し、北のリンゴ、南のカンキツといったように産地が偏在し、青森のリンゴ、山形のオウトウ、福島のモモ、山梨のブドウ、愛媛のミカンなど、産地ブランドが明確であることからも分かる。

(※全文:3,530文字 画像:あり 参考リンク:なし)

  • まだ会員登録されてない方

    新規会員登録無料
  • 既に会員登録されている方

    ログイン

会員登録3つの特典

ビジネスに生きる環境知性 バックナンバー

この記事の著者

杉浦 俊彦
杉浦 俊彦(すぎうら・としひこ)
農研機構 果樹研究所 栽培・流通利用研究領域 上席研究員
1963年愛知県生まれ。1987年京都大学農学部卒業後、農林水産省果樹試験場で果樹と気象の関係について研究開始。2001年より温暖化の問題に取り組む。著書に『温暖化が進むと「農業」「食料」はどうなるのか?』(技術評論社、2009)。農学博士。専門は農業気象学。
環境会議2015年秋号
『環境会議2015年秋号』
【特集】気候変動で変わる農業 「適応策」へのシフト 三村信男(茨城大学学長)佐々木秀孝(気象庁気象研究所 環境・応用気象研究部)白迎玖(慶応義塾大学大学院 政策・メディア研究科 特任准教授)中辻敏朗(北海道立総合研究機構 農業研究本部)他、多数
(2015年9月5日発売)
» 宣伝会議ONLINEで買う
記事を保存

環境セミナー・イベント情報

関連カテゴリ

Copyright © 2012 日本ビジネス出版. All rights reserved.