環境ビジネス 基礎ゼミナール

脱炭素の第一歩は『CO2の見える化』

  • 印刷
  • 共有

パリ協定の採択を受けて世界で脱炭素化の機運が急速に高まる中、CO2排出量の大幅な削減を目指す「脱炭素経営」に取り組む企業が増加している。そこで、企業がCO2排出量を減らして脱炭素化を進める第一歩であるCO2の「見える化」について解説する。

CO2排出量の基本的な考え方

地球温暖化の主な原因となるCO2などの温室効果ガス(GHG)は、化石燃料の燃焼や製造の化学的なプロセスなどによって生じ大気に排出される。COCO2は気体であり温度や気圧によって体積が変わるため、kg-CO2と重さの単位で表すが、大気中の気体の質量を直接測定するのではなく、燃料等に含まれる炭素(C)の含有量等からCO2量を理論値で計算する。具体的には、エネルギー使用量などを集計した「活動量」に文献や研究データなどに基づく「排出原単位」を掛けて算出する。

続きは有料会員登録後にお読みいただけます。

  • オンラインでは実務に直結する有益なオリジナル記事を掲載
  • 登録月(購入日~月末)は無料サービス
  • 環境設備の導入・営業に役立つ「補助金情報検索システム」も利用可能
  • 本誌「環境ビジネス」の電子ブックも読み放題
月額
1,300円(税込)
年額
15,600円(税込)

関連記事