都内有数のビジネス街「内幸町一丁目街区」が日比谷公園と一体となった街づくりを進めている。開発では国が掲げるカーボンニュートラル実現のフラッグシップたるべく、電化、省エネ、再エネの最大限活用を目指し、世界初のペロブスカイトによる高層ビルのメガソーラーも。
街区と日比谷公園をつなぎ回遊性を高め、賑わいを創出
都内でも有数のオフィスビルが立ち並ぶ街の一つであり、大手町、丸の内、銀座、霞が関など首都東京の重要拠点の結節点でもある「内幸町一丁目街区」(敷地約6.5ヘクタール)の再開発が本格化している。
日比谷公園と当街区をつなぐ開発計画は、「TOKYO CROSS PARK構想」と名付けられた事業構想のもと、事業者(関係権利者、親会社を含む)10社(NTTアーバンソリューションズ、公共建物、第一生命保険、中央日本土地建物、帝国ホテル、東京センチュリー、東京電力ホールディングス(以下HD)、日本電信電話、東日本電信電話、三井不動産)により推進され、2030年度に第1期完成を、2037年度以降に全体完成・まちびらきを予定する。
開発計画は北・中・南の3地区に分かれており、それぞれのスキームで展開するが、オフィス、商業施設、ホテル、住宅機能などを備えた延床面積約110万m2の都心最大級の街区を一体的に開発する。
北地区には帝国ホテル新本館(地上29階)とノースタワー(同46階)、中地区にはセントラルタワー(同46階)、南地区にはサウスタワー(同43階)が建設され、3地区は地上8mの人工地盤・大規模広場(2ha)で連結。そこから延びた デッキ状の「道路上空公園」が街区と日比谷公園をつなぐ。
2023年11月には、サウスタワーの壁面にフィルム型ペロブスカイト太陽電池(PSC)を設置した世界初の高層ビルメガソーラー発電計画が公表され、話題を集めた。
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