環境用語集 バイオ燃料
1リットル40円まで下げられるか?バイオ燃料の動向
日本政府が掲げた目標の期限が差し迫ってきています。
京都議定書の目標達成に向け、輸送燃料におけるバイオ燃料の目標を原油換算で、2010年度までに50万kL/年と定めました。 これまでバイオマス・ニッポン総合戦略をもとに進められてきた実証実験も一段落し、ようやく実用化の段階に入ってきましたが、課題も多く残されています。
最重要課題は、製造コストの引き下げ。
原油相場が低く、景気も低迷しており、製造コストが下がらなければ採算が取れません。 このため、新日本石油、三菱重工業、トヨタ自動車、鹿島建設、サッポロエンジニアリング、東レの6社は、 「バイオエタノール革新技術研究組合」を設立。 食料と競合しないセルロース系バイオエタノールの一貫製造技術に関する研究開発を開始し、 2015年までに製造コストを原油と競合できる40円/L、20万kL/年規模の生産を目指します。
2009年度は、バイオ燃料のガソリンスタンド販売も本格化。
ここ1~2年の動向に注目です。
「バイオ燃料の行方」
月刊「環境ビジネス」2007年11月号 特集1「バイオ燃料の行方」の内容を掲載しています。
・CO2削減の切り札となるか!?「バイオ燃料」
・石油業界がバイオETBE燃料を選択した理由
・三菱商事、大成建設が乗り出した国産バイオエタノール製造拠点開発
・ベンチャーが台頭するBDF原油生産
・期待の第2世代バイオディーゼル「都バス」が導入
・国産バイオ燃料増産のカギはバイオリファイナリーの技術革新にあり
・地球温暖化対策と一体のバイオ燃料戦略で成長遂げるブラジル・ペトロブラス
・BDFでも抜けない輸入体質 ― 政策整備の遅れでBDF原油が海外流出
・廃食油バイオディーゼルのパイオニア 東京油田発掘で地域循環型社会をリード
・シーメンスが35年と45億円をかけて開発した技術で世界進出狙うベンチャー
バイオ燃料の関連ページ
・バイオマス関連事業の補助金・融資
・注目続くバイオ燃料―BioFuels World、7月開催
・平成21年度 地方公共団体対策技術率先導入補助事業
・バイオ燃料のWell-to-Tank/みずほ情報総研
・バイオ燃料生産/資源エネ庁・農水省
・燃料化/バイオコークス技研
・バイオ/富士バイオ燃料
・次世代バイオ燃料/米ベンチャーSolazyme
・バイオ燃料/ボーイング、JAL
・木質バイオ燃料に商機、三菱商事は欧州市場へ参入
欧州バイオ最先端視察レポート
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