環境用語集 オフサイトPPA

オフサイトPPAとは、再エネ電源の所有者であるデベロッパーや投資家などの発電事業者と、需要家などの電力の購入者が、事前に合意した価格および期間における再エネ電力の売買契約を締結し、需要地ではないオフサイトに導入された再エネ電源で発電された再エネ電力を、一般の電力系統を介して当該電力の購入者へ供給する契約方式のこと。

近年、同手法による導入方法は「追加性」があるとして、高く評価される潮流がある。

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オフサイトPPAの運用イメージ(出所:環境省)

オフサイトPPAのメリットとデメリット

同手法を活用することで、発電事業者は、再エネ発電事業のキャッシュフローを中長期的に固定でき、金融機関からのファイナンスを受けやすく、電力の市場価格変動リスクを回避できる。また電力購入者は、オンサイトと比べて、大規模に再エネ電力を調達できるなどのメリットがある。

一方で、契約は基本、中・長期間にわたるため機会損失などリスクが伴うほか、電力購入者における債務の履行が困難になった場合などには、発電事業者自身が弁済義務を負う場合がある。

【参考】

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