バイオマス・ガス発電の基本的解説と参入の可能性

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我が国に固定価格買取制度が導入されて丸5年が経過する。この間、太陽光発電は飛躍的な普及を果たし、関連産業はバブル的な好景気に沸いた。太陽光発電が頭打ちとなった中、バイオマス発電にポスト太陽光としての期待が寄せられている。バイオマス発電への新規参入は、魅力的な選択肢となりうるのだろうか。

バイオマス利用の基本

1)バイオマス発電の特性

固定価格買取制度(以下「FIT制度」という)では、太陽光、風力、水力、地熱などと同列に位置付けられているバイオマス発電であるが、実際にはその他の再生可能エネルギー源とは質の異なる存在である。図1に示すように、太陽光や風力などは、(媒体)物質を化学的に変換せずに、物質が持っている熱や運動のエネルギーを取り出す技術である。それに対してバイオマス発電は、物質そのものを化学的に別の物質に変換し、その変換過程でエネルギーを取り出す技術であることがその所以だ。

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