夜、住宅の窓から暖かな漏れ光が出ているのを見るとほっとします。それは連載の1回目でご紹介したように体を休めるには、暖かな光で適度な暗さが適しているからです。もちろん用途に応じた適時適照の考え方は根本ではありますが、一室一灯の白色光の窓明かりを見ると光で生体リズムを整える効果やくつろぎは得られていないことが分かります。
これがLED照明の普及前であれば、省エネルギーを優先して蛍光灯主体なのだろうと想像していましたが、LED照明が普及した今でも白色光の窓明かりが多く、光の効用はまだまだ伝えることが出来ていないのだと感じています。