ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)について取り上げてきた本連載。今回は「農業と自然エネルギー」という視点から少し視野を広げ、農業と密接な関係性がある自然エネルギー源として、小水力発電とバイオマスの活用について取り上げていただいた。
小水力発電は、発電事業のための水利権をどのように確保するかが事業化の大きな課題であるが、農業用水を用いることで河川水を直接利用するといったケースよりも、水利権の設定がしやすくなる。農業用水の確保は社会における最重要課題であり、その権利は強く保護されている。いい換えれば、農業用水を管理している立場の農業者であれば、その水を利用した小水力発電も行いやすいということだ。