特集「2024年の論点」

2024年は脱却なるか? 踊り場に差し掛かった世界のEVシフト

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2020年代に入り一気に進んだEVシフトは、2023年に踊り場に差し掛かったと言われている。欧州グリーンディールによる「Fit for 55」など、各国のEV政策に影響をもたらしたものは何かを踏まえ、2024年の見通しを自動車ジャーナリストの桃田健史氏に予測してもらった。(バックナンバーはこちら

2020年代に入り、グローバルではいわゆる「EVシフト」が一気に進んだ。ところが、2023年は「EVシフトが踊り場に差し掛かった」という見方が出ている。これが2024年になって、どう変化するのか?

来場者111万人を超えた、第1回ジャパンモビリティショー。一般公開に混雑するトヨタブースの様子。筆者撮影

EVシフトの原点とは何か?

まず、近年のEVシフトの流れから振り返る。きっかけは、2015年のCOP21(国連気候変動枠組条約第21回締約国会議)で採択され、翌16年に発効した「パリ協定」である。

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