エネルギー基本計画は2003年以来、3、4年をめどに改定されている。2020年のカーボンニュートラル宣言は第6次エネルギー基本計画の策定にどのような影響をもたらしたのか。次期計画の策定に向けては何が課題や議論となるのか。再エネ電力事業の最前線で立上げ・運営をリードした小嶋 祐輔氏がポイントを解説する。(連載第13回)
エネルギー基本計画の変遷
エネルギー基本計画は、エネルギー政策基本法に定められている「安定供給の確保」「環境への適合」「市場原理の活用」、さらにそこから発展した3E+S(安全性(Safety)を大前提とし、自給率(Energy Security)、経済効率性(Economic Efficiency)、環境適合(Environment)を同時達成する)の概念をベースに、2003年からおおむね3~4年に一度改定されてきた。