スタートアップ解体新書

プラットフォームで衣類の大量廃棄問題に挑む ウィファブリック(前編)

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あらゆる買い物がオンライン化した現代、世の中には様々なECサイトやオンラインショップが立ち並ぶ。そんな中でひときわユニークなプラットフォームがある。ウィファブリックが運営する「スマセル」だ。「スマセル」はアパレルのデッドストックとなった衣類を中心に取り扱うプラットフォームだ。「ファッションをもっと楽しく持続可能なものに」を掲げる同社の、創業者であり代表取締役である福屋剛氏に話を聞いた。

ウィファブリック 福屋剛氏
ウィファブリック 福屋剛氏

購入者とブランドの双方にメリットがあるプラットフォーム

大量生産・大量消費が叫ばれた時代は過ぎ去り、世界的にもあらゆる産業界が環境配慮に向かうなか、従来の構造から脱却できていない業界がいくつかある。そのひとつがアパレル業界だ。諸説あるが、世界中で廃棄される衣服の量は、年間で約9,000万トン(数でいえば数千億着)あるといわれる。その大半は一回も着られることなく廃棄されるという。
廃棄問題だけではなく、そもそも衣服は製造や物流の段階で大量の資源利用やCO2排出がされる。また当然、焼却処分する際にも大量のCO2が排出される。世界のみならず国内でも約40億枚が廃棄されており、解決が急がれる業界なのだ。

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