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電力需給ひっ迫の懸念は解消できるか 全BEV化で約2000億kWh(前編)

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BEVの導入拡大に向けた動きが加速する一方で、需要の高まりによる電力不足が懸念される。BEVの普及によりどのくらい電力需要は増加するのか。現在も夏場や冬場において電力の需給ひっ迫が懸念される日本でBEV化が進むと、はたして本当に電力供給不足に陥ってしまうのか。日本エネルギー経済研究所 参与の黒木 昭弘氏に見解を聞いた。

BEV普及によりどのくらい電力需要は増加するか

2020年に自動車工業会の豊田 章男会長(トヨタ自動車現会長、当時社長)が、「日本国内の年間乗用車販売約400万台および保有台数(6200万台規模)がすべてBEVに置き換わると、電力ピーク時の発電能力は、現状より10~15%増強する必要がある」と発言したことをきっかけに、「ただでさえ、夏場や冬場において電力の需給ひっ迫が懸念される日本で、なぜBEV普及を推し進めるのか」という声が聞かれるようになりました。

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