洋上風力発電が描くe燃料産業

北海道、e燃料製造基地化 グリーン水素活用で「地産地消型」製造も可能に

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北海道は風力・太陽光・地熱などの再エネや水資源が豊富に賦存する。都道府県別でみると、陸上風力(約51%)、洋上風力(約29%)、太陽光(約25%)などで北海道が全国1位となっており、特に洋上風力は2040 年の全国導入目標の約3分の1を北海道が担うことが想定される。

再エネを活かした産業振興

2050年カーボンニュートラルの実現に向け、北海道では豊富に賦存する再エネを最大限に活用して、脱炭素化の取組を進めることにより、全国の脱炭素化に貢献するのみならず、雇用の創出などにより地域も豊かになることが重要である。苫小牧東部地域は近年、大規模太陽光発電施設等のエネルギー関連産業が集積しており、エネルギーの有効活用による産業展開が期待されている。

大規模な洋上風力開発が進む石狩港新湾地域は、国際貿易港であり北海道最大のLNG輸入基地が整備され、パイプラインで道央圏に供給している。札幌圏最大の工業流通団地が形成され、人口約250万人、労働人口約115万人を擁する豊富な労働力に恵まれた産業拠点である。同地域では電力多消費型産業等の立地促進、大型蓄電池、水素、バイオマスなどの再エネ関連産業の拡大に資する技術開発の促進に力を入れている。

北海道苫小牧で進むグリーン水素基地

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