「第6次エネルギー基本計画」では、2019年に総発電電力量の18%だった再エネ比率を、2030年に36~38%とする目標が設定されている。再エネ比率の拡大が期待される中、次世代型太陽電池の「ペロブスカイト太陽電池」にはどのような可能性があるのか。NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)のグリーンイノベーション基金事業担当者に解説してもらった。(連載第2回、バックナンバーはこちら)
主力電源化が期待される再生可能エネルギー
日本のエネルギー政策は、安全性(Safety)を大前提とし、安定供給(Energy Security)、経済効率性(Economic Efficiency)、環境適合(Environment)を同時達成するという意味の「S+3E」を基本方針に掲げています。さまざまなエネルギー源を組み合わせて「S+3E」を重視した電源構成の最適化を図っていくエネルギーミックスの方針が2015年に発表され、中長期的な展望を描きながら運用されています。