「ペロブスカイト」という独特な結晶構造を持つ材料を使用したペロブスカイト太陽電池。その特徴や市場獲得に向けた課題は何か。NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)のグリーンイノベーション基金事業担当者に解説してもらった。(連載第3回、バックナンバーはこちら)
次世代型太陽電池のうち、有機系太陽電池の1つであるペロブスカイト太陽電池の「ペロブスカイト」とは、「ペロブスカイト構造」と呼ばれる独特な結晶構造を持つ物質の総称です。ペロブスカイト太陽電池は、現在、まだ研究開発段階ですが、エネルギー変換効率をここ数年で大幅に向上させており、また、軽量性・柔軟性を兼ね備え、かつ低コスト化が期待されることから、次世代太陽電池の中で現在最も有望視されています。