環境用語集 木質ペレット
木質ペレットとは、木くずなどを高温で圧縮し固めたもので、円柱状の固形燃料のこと。木質バイオマス燃料の一種。原料として用いられる木材の部位により、バークペレット(木材の樹皮部を主体としたもの)・全木ペレット(木材の樹皮以外の木部を主体としたもの)に分類される。
薪ストーブと違い自動的に燃料(木質ペレット)を追加し燃焼させられる木質ペレットストーブや、温水などを生成する木質ペレットボイラーなどに利用される。
燃焼しても立木時に吸収した以上の炭素は放出しないカーボンニュートラルな燃料のひとつ。また、身近な森林資源を利用することで、これまで化石燃料の購入に使ってきた資金を地域の活性化に充てられるという利点もある。
環境省は、建設廃材や、農薬が付着した樹木が原料となるペレットは、燃焼時に有害成分が発生する可能性があるとし、化学処理のされていない無垢材を原料とするペレットを推奨している。
「木質ストーブ(木質ペレットストーブ及び薪ストーブ)」は、平成25年度の「木材利用ポイント」の付与対象となっている。対象となる木材製品及び木質ペレットストーブについては、公募により選定される。ポイントは、平成25年7月1日から平成26年3月31日までに購入したものに付与される。
(引用元)
国土交通省「官庁施設の熱源設備における木質バイオマス燃料導入ガイドライン(案)」
農林水産省「木質ペレット利用推進対策事業報告書」
林野庁「木材利用ポイント事業の実施について」など
【参考】
コラム:これからの木質エネルギービジネス
バイオマスの近代型利用に向けて動き始めた世界の状況(2013/8/5)
木質バイオマスへの高まる期待と将来展望(2013/8/19)