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2012年度、新エネ用パワコン市場は1.9倍に急拡大 海外メーカーの展開も加速

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2012年度、新エネ用パワコン市場は1.9倍に急拡大 海外メーカーの展開も加速

矢野経済研究所は、太陽光発電風力発電燃料電池蓄電池向けの新エネルギー発電システム(住宅用および産業用)に用いられる国内新エネルギー用パワーコンディショナー市場について調査した結果を発表した。

これによると、メーカー出荷金額ベースで、2012年度の新エネルギー用パワーコンディショナー市場規模は、前年度比185.9%の940億円となる見込み。2015年度の同市場規模は1,593億円になる見通し。新エネルギー発電システムの低価格化ニーズが年々強まる中で、パワコン単体でも低価格化が課題となってくるため、新規参入メーカーや海外メーカーを交えて価格競争が激化していくと予測する。

2012年度の同市場は、2012年度から導入された再生可能エネルギーの固定価格買取制度が追い風となり、太陽光発電の需要が堅調な伸びを示している住宅用に加え、産業用でも急拡大した。2012年度は産業用が全体の約47%(金額ベース)に達した。

産業用は2011年度までは電力会社や公共施設が需要の中心となったが、同制度で買取価格が高めに設定されたことで、メガソーラに加え50kW以下の系統低圧連系においても民間企業や集合住宅で需要が一気に立ち上がった。産業用メーカーではフル生産が続き、生産能力を相次いで拡充しており、2013年度も好況は続いている。また、住宅用でも補助金制度は継続され、産業用ほど大きな伸びはないものの、市場は順調に拡大している。

新エネルギー用パワーコンディショナーでは、太陽光発電の発電システム向けが需要の中心となる。同市場を牽引してきた住宅用では、パワコンを内製する太陽光パネルメーカーやその供給メーカー4社で市場を独占する構造に大きな変化はない。しかし、住宅用の太陽光発電システムを中心に、システムインテグレータや工事業者の間で海外メーカ品のパワーコンディショナーの採用が進んでおり、結果的に海外メーカーの国内進出が進んでいる。

産業用では、100kW以上のメガソーラ向け大容量パワコンでは、SMAが再参入しメガソーラの大型案件の受注に成功した。ABBやカコ・ニューエナジーも積極的な動きを見せる。海外パワコンメーカはメガソーラ向けでワールドワイドの実績があり、シェアも高くノウハウも十分で価格競争力も高い。日本と仕様も異なり、サービス体制で不安もなくはないが、海外メーカの日本市場での展開は加速している。

伸長する太陽光発電向けパワーコンディショナーであるが、産業用、住宅用ともに今後は低価格化が進む。一方で、風力発電、燃料電池、蓄電池向けのその他分野の新エネルギー用パワーコンディショナーは普及こそ進むが、大きな成長は期待できないとみている。また、2015年度以降は、再生可能エネルギーの固定価格買取制度の見直し内容が、ユーザの導入意欲に大きく影響する。

パワーコンディショナー(パワコン)とは、太陽光発電システムや燃料電池において太陽電池などが発電した電気を、家庭等で利用できるように変換する機器のことをいう。本調査期間は2013年1月~3月。調査対象はパワーコンディショナーメーカ及び販売会社、研究機関等。調査は同社専門研究員による直接面談、電話・e-mailによるヒアリング、ならびに文献調査を併用して行った。

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