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あのオーストリアの技術が日本にも! 電力・熱・水素を生む木質バイオガス発電

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メガソーラー事業蓄電池事業を手掛けるエジソンパワー(東京都中央区)は25日、木質バイオマスのガス化発電事業を全国で展開すると発表した。国内第1号機は茨城県大子町で10月に着工、発電した電気は固定価格買取制度(FIT)の小規模バイオマス区分で売電、排熱は大子町の公共施設、温泉街などへ供給し、地域活性を目指す。

1号機の発電出力は1,100kW。本装置は山間部から間伐された木材のみを燃料とする、ガスエンジンによるガス化発電装置。間伐材の消費量は年間約12,000トン(水分率50%)。大子町の林業団体と原料供給契約を締結し事業を実施する。来年10月に本格稼働する予定。売電収入は年間約4億円を見込む。

2号機は栃木県佐野市に設置する。発電出力は1,300kWで、うち200kWは沸点の低い有機媒体を利用して、熱から発電するORC(オーガニックランキンサイクル)。来年12月に稼働する予定。

その他全国10カ所程度で小規模バイオマス発電事業を計画している。また、ガス化工程から水素分離も可能で、今後、水素社会にむけ、バイオマスからのガス化で得られる水素を利用した水素ステーションを併設したマルチジェネレーション発電システムへの展開も予定している。

あのオーストリアの技術を日本に導入

茨城県大子町は、年々人口の減少が続き、最盛期から半減、消滅可能性自治体とまで言われ、県内で最も高い高齢化率となっている。このような中、大子町では再生可能エネルギー協議会を設立、太陽光発電やバイオマス発電の導入について、町内で検討を重ねてきた。

バイオマス発電技術を保有するエジソンパワーは、エネルギー自給自足による地域活性モデルとして注目されているオーストリア・ギュッシング市の導入したバイオマス発電技術を日本に導入、大子町に1号機を設置することになった。9月1日、同町において、企業立地協定調印式を行う。

バイオガス発電プラントを活用した街づくりプランを提案

ギュッシング市では、木質ガス化装置を導入し、周辺の森林の間伐材による木質チップなどを材料とするバイオガス化により、力、熱、燃料を製造。家庭では100%自給自足、企業を含め全体でも自給率を高めた。1995年から2005年までの間に約60社を誘致、1,200人の雇用を創出し、地方創生に成功した。本取組みにより温暖化ガス排出量も95%削減した。

ギュッシング市のバイオガス発電プラントの技術、FICFB(高速内部循環型流動床)は、ウィーン工科大学のヘルマン・ホフバウア教授により確立された。バイオマス原料を電力、熱、合成ガス、次世代自動車燃料、産業用混合燃焼ガス等に変換可能であり、木質系原料以外にも、都市ゴミやその他廃棄物(プラスチック類、作物・食物残渣)もガス化できるので、広範な分野で活用可能である。

エジソンパワーは、ギュッシング市をモデルにバイオガス発電プラントを活用した町づくりプランの提案を行っている。

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