雷対策を忘れるな

太陽光発電にも必要な雷対策 周囲への落雷でPCSを破壊

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被害件数増加の可能性

太陽光発電システムの雷被害は、05~08年に行われたNEDOの調査では10kW以上のシステムの場合、発生率は年間1~2%となっている。これについて静岡大学大学院工学研究科電気電子工学専攻の客員教授、横山茂氏は「太陽光発電システムが雷被害を受ける確率は一般の建物と同レベルにある」とする。

それでも100基設置すれば1~2基が落雷による被害を受ける可能性を否定できないわけで、また同じくNEDOの99~02年の原因別被害状況調査では、さまざまな被害のうち明らかに雷被害とわかるものが全体の4%を占め、さらに原因不明のなかにも雷に起因するものがあると考えられている。メガソーラーの登場で周囲に建物のない非常に広い敷地に設置するケースも多くなり雷被害もより発生しやすい環境になってきた。同氏も今後は「導入件数の増加とともに被害発生の件数も増えるのでないか」と指摘する。

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