仕事が楽しければ、人生は楽しい。そして人生を充実させれば、仕事も充実する。何かを始めるには、人生でもっとも若い「今日」やるのが一番だ。
サラリーマン時代に営業成績トップと管理職、そして勤務先の倒産を経た起業家が、その経験から培ったビジネス哲学を余すところなく述べる実践的ビジネスコラム。前回までの記事はこちら。
※本記事は書籍『AMBITIONFIRST やりたいことから始めよう』から抜粋し、連載用に整えたコラムです。
むしろマニュアルがないと成長しなくなる
社内にある業務を誰でも最低限の一定基準までできるようにマニュアルを整備しておくことは、会社を成長させるのに重要なことです。これがないと会社はある時点から成長しなくなります。なぜでしょうか。
それは人を採用していく段階でマニュアルがないと、成長スピードが落ちるからです。落ちるだけならまだしも、マイナスになることもあります。日常業務でも、新しい人が入ってくるたびにいちいち口頭で一つずつ説明している時間など確保できません。
スタートアップで急成長する会社だとイケイケドンドンで優秀な人の個人能力によって伸びることも多いです。しかしその段階からマニュアル化に着手しておいたほうが良い。私は起業の実体験から思います。あとから作るのは大変だし面倒だからです。目の前の業務が優先になるからマニュアル作りが後回しになるのは当然といえば当然なのですが。
それにその優秀な人が辞めたら会社が一気に傾くという例もよくあります。社長自身がスーパープレイヤーの場合もありますが、その社長もいつかは年を重ね、ずっとそのパフォーマンスは出せない。さらにずっと同じことをやっていては新しいことにチャレンジする時間もない。だからどちらにせよ会社は成長できなくなるということです。
優秀な人は環境を作る
ビジネスマンが仕事をする上で大切なことは、成果を出すだけでなく自分がしている仕事を他の人も同じようにできるようにすることです。自分が何らかの事情でその会社や部署からいなくなっても、何事もなく他の人が引き継いで同じ結果を出せるように普段からしておくことが、仕事ができる人の一つの条件です。
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