環境用語集 FIT電気(再生可能エネルギー電気)

FIT電気とは

FIT電気とは、太陽光、風力、水力、地熱、バイオマスの再生可能エネルギー電源を用いて発電され、固定価格買取制度(FIT)によって電気事業者に買い取られた電気をいう。

電気事業者が買い取りに要した費用は、電気料金に上乗せされ「再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)」として、電気の需要家(国民)が負担している。国が指定する「費用負担調整機関」が再エネ賦課金(納付金)を電気事業者から回収し、報告を受けた買い取りに要した費用を電気事業者に「再エネ特措法交付金」として電気事業者に交付する。

FIT電気の特性

交付金の形で費用補填を受けているFIT電気は、発電された電気のCO2を排出しないという特性・メリットは、この電気の供給を受けた特定の需要家ではなく、費用を負担した全需要家に帰属される。

このため、費用負担やCO2排出係数の取扱いが他の再生可能エネルギー電気と異なり、火力発電による電気なども含めた全国平均の電気のCO2排出量を持った電気として扱われる。

電力小売りの全面自由化を受け、電気の需要家の保護等を目的に、小売電気事業者等の営業ルールなどをまとめた「電力の小売営業に関する指針」(2017年6月改訂)が制定されている。本指針では、小売電気事業者等がFIT電気を調達・販売する場合、FIT電気の特性を明示するなど、CO2が排出されない電気という付加価値を訴求しない方法により説明するよう求めている。

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