COP21の準備会議に日本政府代表団の交渉官として参加した島田 久仁彦氏に、会議で決定された項目の解説や緊迫した交渉の現場を語ってもらう人気コラムの第3回目。前回は、交渉テキスト作成後に行われた準備会議(ADP2-9)の内容について解説。今回は、各国の思惑が入り乱れる準備会議の模様や、2020年までの緩和の野心向上(ワークストリーム2:WS2)について語った。
今年4度目で、“最後の”ADP会合を迎えるにあたり、10月5日に法的合意案とCOP21決定案を含む「共同議長提案文書」が公表された。今次会合では、当該文書を基に議論が行われる予定であったが、会合初日に途上国グループ(G77+中国)が自らの立場が反映されていないことを理由にこれを基に議論することに反対し、交渉は開会式でいきなり頓挫する形になってしまった。
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