> コラム > COP21:世紀の『パリ協定』合意までの交渉の道のり(その7)
2015年に開催された準備会合(ADP)の概要と『パリ合意』への道―

COP21:世紀の『パリ協定』合意までの交渉の道のり(その7)

記事を保存

スタンダード会員登録 のあとに ログイン していただくと全文をご覧いただけます。

COP21について、日本政府代表団の交渉官として参加した島田 久仁彦氏に、会議で決定された項目の解説や緊迫した交渉の現場を語ってもらう人気コラムの第6回目。前回、フランス議長団の巧みな議事進行と、先進国と途上国との対立、その中間に位置する経済移行国との攻防について、交渉の舞台裏を語ってもらった。今回は、COP21最大の“イシュー”であったインドの「知的財産権をめぐる主張」について、合意形成に至るまでの過程について紹介する。

COP21最大の問題「インドの知的財産権を巡る主張」

COP21では、“支援”に関係する内容で、会議前から大きなハードルと考えられていたものに、インドの「知的財産権を巡る主張」があった。「途上国への技術移転が行われないのは、気候変動適応・緩和技術に掛かる特許が、最終的な技術コストを上げる結果になり、途上国にはとても手が出せるような金額になっていないことが原因であるため、緑の気候基金(Green Climate Fund)に知財買い取りのためのファンドを作るべし」という内容だ。これは長年、結論が出せないイシューで、先進国にとっては到底くみすることができない主張だが、インドがこれにこだわって「パリ協定」には合意できないのではないかとの懸念が存在した。

(※全文:1,654文字 画像:なし 参考リンク:なし)

スタンダード会員の方はここからログイン

2015年に開催された準備会合(ADP)の概要と『パリ合意』への道― バックナンバー

この記事の著者

島田 久仁彦(しまだ・くにひこ)

環境省参与

国際的に有名な交渉ストラテジストとして知られ、国際会議のファシリテーションのプロフェッショナルとして認められている。著書に『交渉プロフェッショナル:国際調停の修羅場から』(NHK出版)などがある。

これまでに環境省国際調整官として気候変動交渉で政府代表団でリード交渉官を務めると同時に、数々の議題で交渉の議長なども歴任。

2010年10月に名古屋で開催された生物多様性第10回締約国会議(CBD-COP10)では、議長補佐を務め会合の成功に寄与した。環境問題、とくに気候変動問題には、1997年から関わっており、気候変動の国際交渉においては知らない人がいないと言われるほど名が知られている。2012年3月、これまでの活動が評価され、世界経済フォーラムのYoung Global Leaders 2012(YGL2012)に選出された。

記事を保存

環境セミナー・イベント情報

関連カテゴリ

Copyright © 2012 日本ビジネス出版. All rights reserved.