COP21の準備会議に日本政府代表団の交渉官として、参加した島田 久仁彦氏に、会議で決定された項目の解説や緊迫した交渉の現場を語ってもらう人気コラムの第2回目。前回はCOP21で交渉文書となる「ジュネーブテキスト」がまとまるまでの紆余曲折を語ってもらった。今回は、交渉テキスト作成後に行われた準備会議(ADP2-9)の内容について解説する。
ジュネーブテキスト作成受け、各国の論点を明確化
6月に開催された会合(ADP2-9)は、交渉テキスト作成後に初めて開催されるADP会合であり、2週間の会期中、当該テキストの内容を整理・統合し、COP21における合意の採択に向けて作業を加速化させることを目的とし、下記の章ごとに共同議長から任命された共同ファシリテーター(各、正副2名ずつ)の下で議論がされ要素の整理が行われた。
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