我が国は農業を新たな成長エンジンとするべく、オランダ型の大規模化・自動化を推し進めているが、農業所得は20年間で半減、農業生産額は3割減少した。国土の7割が森林に覆われ、中小規模農家が6割を占めている状況で、果たしてオランダのように大規模化・自動化を目指すことだけで、農業再興へと繋がるのだろうか。
日本の農業は、TPP妥結や高齢化による大量離農による労働力不足という、戦後以来の大転換期を迎えている。農業就業人口は2040年には20万人の労働力不足が見込まれており、後継者不足が他産業よりも深刻な問題となっている。