気候変動問題を背景にサーキュラーエコノミー(CE)型ビジネスへの関心が高まる一方で、CE型モデルへの転換には、制度的な課題、企業内部の問題など、様々なボトルネックが存在します。全9回のシリーズを通じて、EY Japanの齊藤三希子氏と上田郁哉氏が「CE型ビジネスモデルへの転換」について考察します。
第1回では、(1)CEとは何か、(2)CE化することで企業にどのようなメリットがあるのか、(3)実現に向けた打ち手は-の3点について解説します。

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現在、私たちの周りは「計画的陳腐化」された商品で溢れかえっている。労働力とエネルギーが安価に手に入り、資源に限りがないと思われていた時代に構築された『リニアエコノミー(大量生産、大量消費、大量所有)』は、限界を迎えている。
気候変動の影響が大きくなった昨今、諸外国は急ピッチでリニア型からサーキュラー型への移行を進めている。
サーキュラーエコノミーの取り組みは、これまで日本で取り組まれてきた3R(Reduce、Reuse、Recycle)や、最近主流となってきた4R(Refuse、Reduce、Reuse、Recycle)の取り組みに留まらない。
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