大手通信事業者として気候変動問題に対峙し、持続可能な社会の実現へ向け脱炭素社会への貢献を目指すソフトバンク。生成AIなどの登場でデータ量が「爆増」し、電気エネルギーの消費量が増大する未来を見据え、データセンターの分散化と使用電力の再エネ化を急ピッチで進める。同社の環境への取り組みを、ESG推進室 室長の池田 昌人氏に聞いた。
大手通信事業者としていちはやく“ネットゼロ”を宣言
日本の大手通信事業者では最初に環境目標として「ネットゼロ」を掲げたソフトバンク。スコープ1・2の排出量を2030年までに実質ゼロにする「カーボンニュートラル2030」を2021年5月に宣言。2022年8月には、スコープ3も含めたサプライチェーン全体での排出量を2050年までに実質ゼロにする「ネットゼロ」への挑戦を発表。取り組みを、連結子会社を含めたグループ企業全体へと拡大している。
同社の事業で、現在最も電力を使っているのが、スマホをはじめ携帯電話などに電波を送信する基地局だ。
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