54件の計画提案のうち12件の選定となった第4回「脱炭素先行地域」。狭き門をくぐり、先行地域として選定された茨城県つくば市。民間裨益型の自営線マイクログリッドを構築し、電気だけでなく熱の脱炭素も同時に目指す。「地域版GXモデル」として評価を得た同市の計画について、同市 環境政策課の渡邊 俊吾氏に詳細を聞いた。
4本目の矢としての「ゼロカーボン」
国家プロジェクトにより研究学園都市として建設され、1985年開催のつくば万博で世界の注目を集めたつくば市。当時、中心市街地には大型店舗が並び、市外からも買い物客などが訪れる活気ある街だった。2005年につくばエクスプレス(TX)が開通し、鉄道駅を中心とした新たなエリアの整備が進む一方、公務員宿舎などが処分され、大規模商業店舗が撤退するなど、中心市街地では、以前の賑わいが失われている。
中心市街の活気を取り戻すべく、市ではこれまで「つくば市未来構想」「つくば市スタートアップ戦略」「中心市街地まちづくり戦略」などに取り組んできた。
「4本目の矢として、ゼロカーボンの視点を入れることで地域のブランディングができればと、脱炭素先行地域に挑みました」

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