環境ビジネスの現場

固定価格買取制度で電気工事士の仕事が急速拡大(2ページ目)

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納期とクオリティ、
そこにはコミュニケーションの密度が正比例することが分かってきました。

メガソーラーなど50kW以上の高圧太陽光発電システムの施工では、一般的におよそ3~4ヶ月にわたり、電力会社との協議も必要だ。 しかし、50kW未満の低圧太陽光発電であれば電力会社との協議期間が少なく済むことが多く、またキュービクルなどの関連機器の設置が不要になるなど、施工期間が短くできるという特徴がある。

1日も早く太陽光で得た発電電力を売電できることがそのまま発電事業の売上金額に比例するため、この「50kW以下」のメリットを最大限活かし、納期までにトラブルなく完工するよう目配せすることが松沢さんの新しい役目だ。

日本エコシステムの住宅用太陽光システム販売施工では、朝に着工し、夕方には試運転まで行う「原則一日完工」を強みとしており、施工スピードにノウハウと実績を持っている。

しかし、住宅用太陽光発電システムに電気工事士として携わってきたこれまでとは、少し勝手が違う。メガソーラーと呼ばれる程の規模でなくとも、より大規模な施工現場になる50kW未満の太陽光発電システム施工において、初めて経験する工程もある。

これまで多く経験してきた現場では、売電開始までの取り付け工事が主だったが、これからは事業として20年以上太陽光発電システム設備につきあっていく事が求められる。それはつまり、これまで以上に保守・メンテナンス業務についてスキルアップする必要があることを意味する。

松沢さんは、これまで職人として育ってきてしまっていて、伝えることが苦手な性格があったが、売電事業の一員として、もっと事業目標数値に対して、自分の意見を積極的に伝えていかなければいけないと意気込む。根っからのもの作りへの強い想いは、施工管理会社に対する信用に貢献している。

保有する資格:1級電気工事施工管理技士、第1種電気工事士

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