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ソーラーシェアリング研究報告

日本の農業の現状とソーラーシェアリングの必要性

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9月1日に出版される環境ビジネス(雑誌)ではソーラーシェアリングの特集が組まれるため、今回はソーラーシェアリング(営農型発電)の導入が日本の農業にとってどのようなプラスの影響が期待できるか、私の個人的な見解を述べる。以前のコラムの内容と重複する部分もあるが、復習ということでご容赦願いたい。

現在、日本の農業は変革の時を迎えている。というよりも、変わらなければならない。TPPへの参加のためではない。なぜならば日本の農業は他の産業に比べ、あまりにも非効率な産業形態であるからだ。自然に囲まれ、植物にふれあって生活することが喜びであり、効率が全てではないという人もいる。もちろん農家が自立でき、社会的に平等な扱いであれば問題ないが、国の力、つまり税金を財源にした補助金などの助けを借りない条件で、独立・自立が実現可能な農家は一握り、むしろ皆無かもしれない。

また農業を営む農家は家族経営の形態が多い。忙しい時期、例えば苗を植える定植作業や生産物の収穫などにはパートを雇うこともあるが、多くは夫婦で栽培計画から農地や栽培の管理、経営管理など様々な仕事を行わなければならない。つまり、一戸の農家は一企業であって、その戸数の社長がいることと同じであり、状況や価値観の違いなどにより複数の農家を統率することはかなり難しい。また気象条件も日々変わり、農業技術の習得だけでも多くの時間が必要で、一人前の農家になるには何年も、何十年も時間を要してしまう。農業とは、とても高度な産業であり、営むためには多様で高度な技術が必要である。

★季刊「環境ビジネス」2014年秋号
【大特集】太陽光発電が日本の農業を救う!! ソーラーシェアリング

(※全文:6,215文字 画像:なし 参考リンク:なし)

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この記事の著者

霧村 雅昭(きりむら・まさあき)

宮崎大学 植物生産環境科学科 農業システム学 助教

2006年より宮崎大学農学部助教。専門分野は農業システム学(園芸学、農業環境工学、植物栄養学、土壌学、環境農学)。植物工場・養液栽培に適した栽培管理技術に関する研究や、農地での食料とエネルギー生産を両立するハイブリッド農業に関する研究、農林畜産廃棄物利用による資源循環型農業システムの構築など、食料自給率向上だけでなく、環境保全、持続的経済発展、エネルギー安全保障の3Eを同時に実現する農業システムの構築を目的とし、新エネルギーや高効率な栽培技術の開発について研究する。ソーラーシェアリング、LED植物工場などに関し企業とも積極的に共同研究を行っている。
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