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ソーラーシェアリング研究報告

光の測定:光の波長で、植物の光合成速度が変化

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前回、太陽光に含まれる波長と、それを利用する太陽光発電や植物の生育に関わる波長について紹介した。営農型発電(ソーラーシェアリング)における作物生産でも、光の強さが重要な環境パラメーターであり、光合成速度や光飽和点、昼寝現象などに関係する。しかし光の捉え方は利用目的や分野によって異なり、単位も様々である。そこで今回は光の特徴と単位について簡単に説明し、農業分野で用いられている光の単位と測定方法について紹介する。

光の測定

太陽放射は約280nmから3000nmの波長範囲が地上に達するが、人間の目の感度は約555nmの緑色付近が最も高く、昆虫は約350nmの紫外線が最も高い。一方、植物は主に400nmから700nmの青色から赤色の光を光合成に利用でき、この波長範囲を光合成有効放射とよぶ。700nmから780nmの波長範囲でも僅かに光合成を行うことができるが、主に発芽や開花、発根、伸長などの光形態形成に関与し、この波長範囲を遠赤放射とよぶ。

また、光の計測法には放射測定法(radiometry)、光量子測定法(quantum flux measurement)および測光法(photometry)の3種類あり、それぞれ光のエネルギー量、光量子数および人間の目で感じる明るさを測定対象とする。つまり、太陽光発電と植物の光合成、照明の様に対象によって測定方法や単位が異なる。

(※全文:3,083文字 画像:あり 参考リンク:なし)

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この記事の著者

霧村 雅昭(きりむら・まさあき)

宮崎大学 植物生産環境科学科 農業システム学 助教

2006年より宮崎大学農学部助教。専門分野は農業システム学(園芸学、農業環境工学、植物栄養学、土壌学、環境農学)。植物工場・養液栽培に適した栽培管理技術に関する研究や、農地での食料とエネルギー生産を両立するハイブリッド農業に関する研究、農林畜産廃棄物利用による資源循環型農業システムの構築など、食料自給率向上だけでなく、環境保全、持続的経済発展、エネルギー安全保障の3Eを同時に実現する農業システムの構築を目的とし、新エネルギーや高効率な栽培技術の開発について研究する。ソーラーシェアリング、LED植物工場などに関し企業とも積極的に共同研究を行っている。
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