地球沸騰化時代の「社会的共通資本論」―企業人と政策立案者に示唆するもの

GX推進法を競争力強化にどう活かすか? 脱炭素投資が注目ポイント

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連載「地球沸騰化時代の『社会的共通資本論』」第8回。「GX推進法のポイントは何だろうか」、「脱炭素を加速させるためにはどんな課題があるか」、「注目される投資分野はどこか」。国や産業界が推進するグリーントランスフォーメーション(GX)は企業が製品やサービス、事業の競争力強化を高めるには好材料だ。GX政策のポイントや課題、投資の重要性について、京都大学名誉教授で地球環境戦略研究機関シニアフェローの松下和夫氏に寄稿してもらった。(バックナンバーはこちら

GX推進法における「成長志向型カーボンプライシング」

GX推進法の「成長志向型カーボンプライシング」の内容を見てみよう。これは事業者が排出する二酸化炭素に価格を付けること(カーボンプライシング)により、GX関連の製品や事業の相対的付加価値の向上を図ろうというものだ。

具体的には、次の2つの措置から構成される。

(1)化石燃料賦課金の導入

2028年度から、化石燃料の輸入事業者などに対して、輸入する化石燃料に由来する二酸化炭素の量に応じて、化石燃料賦課金を徴収する予定。「賦課金」は、事実上の税金である。

(2)排出量取引制度の導入

2033年度から、発電事業者に対して、一部有償で二酸化炭素の排出枠(量)を割り当て、その量に応じて特定事業者負担金を徴収する予定。 これらはいずれも、二酸化炭素に価格を付けることによって、排出抑制にインセンティブを与えることを意図している。ただし、これらの制度の実効性があがるかどうかは、今後の制度設計にも依存する。

カーボンプライシング導入の課題

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