世界中で活発化しているペロブスカイト太陽電池の実証。国策として注力する中国では、どのようなものが進んでいるだろうか。中国の動向について、資源総合システム 企画部 部長 首席研究員の貝塚 泉氏に解説してもらった。(連載第10回、バックナンバーはこちら)
国家プロジェクトとしての技術開発
海外においてもペロブスカイト太陽電池の実証実験は、既に開始されている。中国では、2016年6月に中国国家発展改革委員会(NDRC)と中・国家能源局が連名で公布した「エネルギー技術革命創新行動計画(2016-2030年)」において「ペロブスカイト太陽電池およびペロブスカイトと結晶シリコンのタンデム型太陽電池の産業化技術の確立」を重点目標に挙げており、ペロブスカイトの技術開発が進められてきた。