前回は、太陽光発電やバイオマス発電等の再生可能エネルギーの発電事業を農家が取り入れることで、農業以外の収益確保の可能性が広がっていること、既に具体的にうまい仕組みを構築して、事業展開を行っている事例が拡大していることを紹介した。本稿では、電力をつくる仕組みだけでなく、電力を運び、使うための仕組みにも収益確保の可能性があることを紹介したい。ただ、電力を運び、使うための仕組みは、今まさに制度変更が行われている最中であり、農業分野で先行事例と呼べるものは多くない。そこで本稿では、農業分野以外の動きも参考に、農業分野での可能性を検討することとしたい。
イメージを持つため、また、具体例から見ていこう。