2020年以降の新しい国際枠組みの骨格作り
前回の連載において、10月の国連気候変動会議・ADPの重要論点の一つであった国別目標案に関する議論を紹介した。今回は、もう1つの重要論点であった新しい国際枠組みの「要素(elements)」と呼ばれる議論について解説する。
現在の国連気候変動交渉は、2020年以降の新しい国際枠組みについて、2015年12月のCOP21・COP/MOP11(フランス・パリ開催)での合意を目指しているというのは、前回述べた通りである。この「新しい国際枠組みに合意する」というのは、つまるところは、「議定書」のような国際条約に合意することを意味する。ただし、現時点までの交渉では、最終的な合意の法的形式について合意がないため、「議定書」などの特定の名前をあえて使わずに、あえて「2015年合意」や「新枠組み」などの名前で呼ばれる。
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