創業以来、総合重工業として進化と成長を続けてきたIHIが、脱炭素へと大きく舵を切る。同社が描く未来像について、井手 博社長に聞く。
事業変革へ『プロジェクトChange』
創業から170年となるIHI。『資源・エネルギー・ 環境』、『社会基盤・ 海洋』、『産業システム・汎用機械』、『航空・宇宙・防衛』の4つの領域で事業を展開。道路や建物、交通システムといったインフラ基盤から航空エンジン、ロケットシステムなどの最先端技術・製品まで幅広く手がける。
同社では2020年11月より、『プロジェクトChange』という取り組みを進めている。
2019年から3年間の中期経営計画をスタートしていた同社だが、予期せぬコロナ禍で稼ぎ頭の航空エンジンが大きな打撃を受けた。加えて、世界的な脱炭素への動きが、航空エンジン、ガスタービン、火力発電用ボイラ、ターボチャージャーなどのCO2を排出する製品への逆風となっている。
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