環境・農業・サステビリティ推進ビジネスの創出

水素をエネルギー源にCO2を吸収する細菌 ―バイオテクノロジーの最前線

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連載「環境・農業・サステビリティ推進ビジネスの創出」の第3回。240兆円市場と予測され、社会課題解決に注目が集まる「バイオエコノミー」。そのテクノロジーは気候変動や食料問題、エネルギー問題、感染症予防といった課題解決が期待される。先進技術動向はどのようになっているのか。グローバルな動き、市場動向に続いて、最新動向をこの市場に詳しいPwCコンサルティングのディレクター齊藤 三希子氏に解説してもらった。(バックナンバーはこちら

実は江戸時代から活用されていたバイオテクノロジー

バイオテクノロジーとは、「バイオロジー(生物学)」と「テクノロジー(技術)」の合成語で、生物を工学的視点から研究し、応用する技術である。遺伝子工学、タンパク質工学、細胞培養・組織培養、微生物学、発酵工学、バイオインフォマティクス(生命科学と情報科学の融合分野)などを学術的基礎にして、健康・医療、環境・エネルギー、素材・材料、食品の幅広い産業で活用され、社会課題の解決や付加価値の増大に寄与すると期待されている。

また、800℃以上の高温高圧条件下でものづくりが行われる化学プロセスと比べ、バイオモノづくりのプロセスは、常温常圧下で実施されるため、原材料だけではなく、生産工程においてもCO2排出量の削減効果が期待できる。

バイオテクノロジーは最先端技術のイメージが強いが、古くは江戸時代から人々の生活の中にあった技術である。

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