連載「環境・農業・サステビリティ推進ビジネスの創出」の第7回。年間1520兆円規模のビジネス創出が見込まれ、生物多様性と自然資本を回復に反転させる「ネイチャーポジティブ」。先を行く欧州諸国での生物多様性保全に関する制度や政策策定はどのように進んでいるのか。一方、日本のロードマップでは、企業にどのような関与が期待されているのか。ネイチャーポジティブ経営の実践に専門をもつPwCサステナビリティのマネージャー村上朝彦氏とシニアアソシエイト白石拓也氏に解説してもらった。(バックナンバーはこちら)
EUの主要な制度・政策動向と世界的潮流
ネイチャーポジティブの実現に向け、世界各国でルールメイキングの動きが活発化している。特に欧州諸国では、生物多様性保全に関する先進的な制度や政策の策定が推進中だ。